パソコンの電源を入れると、OSが自動的に起動(=ソフトを呼び出して、画面に表示する)して、しばらくすると左図のような画面がディスプレイに表示される。
これでパソコンが使用可能な状態になる。
ディスプレイに表示される画面は、OSの種類によって違ってくる。
OSは、すべてを司る土台となるソフトなので、ワープロソフトはもちろんのこと、その他あらゆるソフトは、すべてこのOSという土台の上で動く。
そのため、OSの種類が違うと、表示される画面はもちろんのこと、使い方もガラリと変わってしまうのだ。
だが、文字の入力やメニューの選択といった最も初歩的な部分は、たとえOSが違っても、そんなに大差はない。
そこで、ここでは最もポピュラーなウィンドウズ95というOSを例に、パソコンの基本操作について簡単に説明しよう。
パソコンは、文字を人力するときを除いては、マウスを使って操作することがほとんどだ。
なぜマウスと呼ぶのかというと、外観がしつけのついたネズミに似ているからである。
まずは、このネズミを手なづけることから始めよう。
マウスには、右ボタンと左ボタンの二つのボタンがついている。
右ボタンに中指、左ボタンに人差し指が乗るように、マウスの上に手のひらを添えてみよう。
これが、マウスの基本的な持ち方だ。
この状態で手を動かしてマウスをすべらせると、画面内の小さな矢印がマウスの動きに合わせてスルスルと移動するのがわかると思う。
この矢印を一般にポインタと呼ぶ。
つまり、「ポイントする(指し示す)ためのもの」といった意味だ。
たとえば、メニューやボタンを選択する場合は、マウスを動かして、選択したいメニューやボタンの上にこのポインタを合わせる。
次に、マウスの左ボタンを一回カチリと押せばよい。
この一回押すという動作をクリックという。
これとは別に、左ボタンを素早く二回連続してカチカチッと押す操作もある。
これをダブルクリックという。
画面には、アイコンと呼ばれる小さな絵がたくさん並んでいる。
アイコンは、パソコンの機能やソフトの起動などを、絵という形で具象化したものだ。
このアイコンの上にポインタを合わせて、マウスの左ボタンをカチカチッとダブルクリックすると、このアイコンに登録されている機能が動き出す。
たとえば、左記のように[マイコンピュータ]という名前のついたアイコンをダブルクリックすると、窓が開いて、ここに登録されている内容が画面に表示される。
さらにハードディスクのアイコンをダブルクリックすると、この中に保存されている中身を表示した窓が開く。
ちなみに、この窓のことをウィンドウという。
ウィンドウズというOSの名称は、この窓(=ウィンドウ)が次々と開いていくさまに由来しているのだ。
ダブルクリックはウィンドウを開くだけでなく、ソフトを起動するときの操作でもある。
たとえば、[Microsoft Word]という名前のアイコンをダブルクリックすると、この名前のワープロソフトが起動して、このソフトが使えるようになる。
「スタート」ボタンのメニューから選択してもよい。
マウスには、もう一つドラッグという操作がある。
マウスの左ボタンを押し続けた状態でマウスを動かし、目的の場所でボタンを離すという使い方だ。
ウィンドウを移動したり、サイズを変更したりするときに使う。
あるいは、ワープロソフトなどに人力した文章の一部を移動したり、文書内に貼りつけたイラストなどの絵の大きさを拡大/縮小するときにも使う。
ところで、ここまで説明した操作はすべてマウスの左ボタンしか使わなかった。
もう一つの右ボタンは、どんなときに使うのであろうか。
実は右ボタンを一回押すと、あらかじめマウスによって選択しておいた文字やイラストなどの「対象」に関してのメニューが表示されるのだ。
たとえば、文書内に貼りつけたイラストをクリックすると、これが選択された状態となる。
この状態で右ボタンを一回押すと、このイラストの消去や複写、修正といったメニューが赤石される。
あるいは、文字を選択して右ボタンを一回押すと、選択した文字の色や大きさの変更といったメニューが表示される。
ちなみに、この右ボタンは、ウィンドウズ固有の機能のため、マッキントッシュと呼ばれる種類のパソコンには、マウスの左ボタンしかないので、この機能はない。
パソコンによって若干の違いはあるが、クリック、ダブルクリック、ドラッグという三つの基本操作はどのパソコンでも同じなので、ここでしっかりと覚えてほしい。
起動するソフトを呼び出して画面に表示すること。
起動によってソフトが使えるようになる。
立ち上げるともいう。
ポインタ(pointer)…マウスによって対象を指し示すための矢印。
マウスの動きに合わせて、画面内の矢印が動く。
クリック/ダブルクリック…マウスのボタンを一回押す操作がクリック。
マウスのボタンを素早く二回押す操作がダブルクリック。
ドラッグ…マウスのボタンを押し続けた状態でマウスを動かし、目的の場所でボタンを離す操作。
アイコン…パソコンの機能やソフトなどを、絵という形で具象化したもの。
これをダブルクリックすると、ウィンドウが開いたり、ソフトが起動する。
ウィンドウ…ソフトやデータなどの中身を表示し、これらを操作するための窓。
マウスの次は、キーボードだ。
マウスと違って八〇種類以上のキーが並んでいるので、最初のうちは目的のキーを探すだけでも大変だろう。
一文字タイプするだけでも大変な労力を要するはずだ。
ましてや原稿用紙一枚分の文字を人力するとなると、あっという間に半日が過ぎてしまうに違いない。
キーボードは、パソコンを覚えるにあたっての大きな障壁であることは事実だ。
パソコンを覚えたいという、みなぎるほどの熱意と意欲があっても、「いざ」使ってみるとキーボードという難しい操作を覚えなければならないので、この瞬間にいままでの意欲が一気に萎縮してしまうのである。
これが、俗にいう「キーボード・アレルギー」だ。
パソコンを使うには、このキーボード・アレルギーを克服する必要がある。
こればかりはどうしようもない。
知識として覚えればよいものではないからだ。
とにかくキーボードに触って、目的のキーがどこにあるのかを体で覚えなければならない。
自動車の運転と同様、「練習あるのみ」だ。
しかし、素早くタイピングできるようになる必要はないし、自分が遅いからといって劣等感を覚える必要もない。
要は入力ができればよいので、その人が満足できるペースで構わない。
なによりも、キーボードに慣れることからはじめてほしい。
キーボードの代表的なキーについて説明しておこう。
キーボードから打ち込んだ文字は、画面上のカーソルと呼ばれる部分に入力されていくことを、まず最初に覚えてほしい。
カーソルは、チカチカと点滅した棒で表示される。
つまり、文字を打ち込むためには、まず文字を人力したい場所にカーソルを移動する必要があるのだ。
その移動の手段が、カーソルキーだ。
カーソルキーを押すと、ここに刻印されている矢印の方向に向かって、カーソルが移動する。
素早く移動したい場合は、マウスを使うこともできる。
文字が人力できない箇所では、カーソルは画面に現れない。
通常は、ワープロソフトなどを起動した時点で、カーソルが画面に表示されるようになる。
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